ブラック企業 定義と基準 厚労省は労働時間で判断?

ブラック企業 定義 厚労省
ブラック企業 基準 労働時間

「ブラック企業」って悪い企業のイメージでよく新聞などでも書かれますが
そもそも、定義や基準があいまいではという議論がなされています。

厚労省は表に出てきている労働時間で「ブラック企業」かどうか判断している節があって
、何をもって「ブラック企業」かというと明確ではないような気がしますね。

 

「ブラック企業リスト」の定義と基準とは?

「ブラック企業リスト」というものが毎月、厚生労働省のをホームページに掲載されています。

このリストは正式には「労働基準関係法令違反に係る公表事案」というものです。

つまり、「ブラック企業」とは単に労働時間が、長いことが基準となっているだではなく
残業代の未払いや、安全に問題がある職場環境や危険な作業をさせたなども
「ブラック企業」の基準となっています。

残業代の未払いや、危険な労働など明らかに労働基準関係法令違反は
「ブラック企業」といえます。

しかし、それ以外の会社は単に残業時間が多いとか
労働時間が長いとかで「ブラック企業」と呼ばれている感があるのも事実です。

・表向きのホワイト企業は大丈夫か?

ブラック企業 見分け方 求人票
ブラック企業 見分け方 面接
ブラック企業 見分け方 転職
ブラック企業 見分け方 新卒

「ブラック企業」の定義や基準に労働時間の長さばかりが取り上げられている感があって
労働の質や生産性に関して全く着手していない企業も多く見られます。

これらの企業はほとんどが大手の企業で
「ブラック企業」といわれることを恐れて「働き方改革プロジェクト」などをつくり
残業禁止令などを出すケースが多いようです。

しかし、企業は成長が前提で収益を上げ社員や社員の家族を養い
国の税金にも大きく寄与していることは間違いありません。

企業は絶えず競争やお客様からのニーズに答えなければならず仕事を減らすことは
不可能です。

この、仕事の量に対してやはり人員増加を望む声は非常に多くありますが
企業は固定費の増加を嫌がり、人員は増やさず、アウトソーシングなどでまかない
社員は残業をカットされているのが現状ではないでしょうか?

表向きのホワイト企業でも
残業が規制されているため、定時後に効率の悪い
喫茶店や自宅に帰って仕事をしている社員が多いというアンケート調査も出ています。

これは、非常に深刻な問題でヤミ労働の元凶となり、
これでは、ますます労働のブラック化が進むこととなってしまいます。

・ベンチャー企業はブラック企業?

大企業と比較して、人のリソースや資金に余裕のない
ベンチャー企業は労働時間の長さという基準だけで判断すれば「ほぼブラック企業」となってしまいます。

「サブロク協定」といわれる労働基準法第36条を、杓子定規に守っていたら、
仕事が回らなくなってしまうのは目に見えています。

個人事業主もしかりです。

そういった意味ではブラック企業を働く時間で形式的に判断しても、意味がないですね。

・ブラック企業と「やりがい」「報酬」「労働管理」

一方ではブラック企業かホワイト企業かということが労働時間の長さによって
定義されている傾向がある日本社会ではブラック企業の定義と
社員の幸福度合いは、また別の問題ではないかという議論もされています。

表向きはホワイト企業
しかし、実態は自宅や喫茶店などでの闇労働が日常化
当然、給与も少ない。

方や、ベンチャー企業は労働時間は長いが
報酬ややりがいを感じる人も多い

「やりがい」「報酬」「労働管理」などの軸から
総合的に考えてブラック企業に対する基準と定義をちゃんと考え直す必要があるのかも知れません。

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